年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	1	5	5	10	46	92	119	312	243	58

令和2年4月1日～令和3年3月31日までに退院された患者様を対象としています。
年齢別で見ていくと、40歳以上から患者数が増加し、60歳以上ではさらに患者数が増えています。退院患者総数891名に対し、60歳以上の方は732名で、その割合は約82％となります。脳卒中（脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などの脳血管障害）の危険因子である生活習慣病（高血圧症、2型糖尿病、脂質異常症など）の有病率は50歳代から高くなり、比例して脳卒中を発症されることが増えてきます。
また加齢による筋力の衰えや歩行困難、視力低下などによって転倒することで頭部外傷を受け、そこから引き起こされる頭蓋内血腫の発症率も上がる傾向にあります。
若年層では、てんかんや頭部外傷が入院のきっかけとなっています。

脳神経外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
010060x2990401	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病なし　発症前Rankin Scale 0、1又は2	126	25.94	15.64	5.56	72.28
010040x099000x	非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	70	44.34	18.86	11.43	68.64
160100xx97x00x	頭蓋・頭蓋内損傷　その他の手術あり　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	57	11.53	9.68	3.51	75.61
010061xxxxx0xx	一過性脳虚血発作　手術・処置等２なし	34	4.44	6.36	2.94	71.65
010060x2990411	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病１あり　発症前Rankin Scale 0、1又は2	33	28.61	17.35	3.03	76.27

脳神経外科での上位5位を示しています。1位脳梗塞（手術なし、副傷病なし）、2位脳出血、3位慢性硬膜下血腫、4位一過性脳虚血発作、5位脳梗塞（手術なし、副傷病あり）の順になります。
昨年度は上位に入っていなかった一過性脳虚血発作（TIA）が4位に入りました。一過性脳虚血発作とは「顔や片側の手足が動きにくい、しびれる」、「ろれつが回らない」、「片目が見えなくなる」、「力が入らない」などの症状が一時的に起こり、その後症状が消えるもので「脳梗塞の前ぶれ」と呼ばれています。これらの一過性脳虚血発作の症状を見逃さないことが、本格的な脳梗塞を防げるかどうかの分岐点ともなります。
平均在院日数は、当院での回復期リハビリテーション病棟での入院期間も含まれるため、全国平均に比べ長くなっています。

消化器外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060100xx01xxxx	小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）　内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術	12	2.58	2.66	0	75.08
060330xx02xxxx	胆嚢疾患（胆嚢結石など）　腹腔鏡下胆嚢摘出術等	-	-	6.41	-	-
040081xx99x0xx	誤嚥性肺炎　手術なし　手術・処置等２なし	-	-	20.51	-	-
060020xx02xxxx	胃の悪性腫瘍　胃切除術　悪性腫瘍手術等	-	-	19.04	-	-
060040xx02000x	直腸肛門（直腸Ｓ状部から肛門）の悪性腫瘍　肛門悪性腫瘍手術　切除等　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	-	-	15.31	-	-

小腸大腸の良性疾患（いわゆる大腸ポリープ）の患者様が12名おられました。それ以外の疾患は10名未満のため「-」で表示しています

	初発	再発	病期分類基準（※）	版数
Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明
胃癌	-	-	-	-	-	-	-	-
大腸癌	-	-	-	-	-	-	-	-
乳癌	-	-	-	-	-	-	-	-
肺癌	-	-	-	-	-	-	-	-
肝癌	-	-	-	-	-	-	-	-

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	-	-	-
中等症	-	-	-
重症	-	-	-
超重症	-	-	-
不明	-	-	-

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	347	33.31	75.16	9
その他	53	55.08	74.42	1.25

脳神経外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K164-2	慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術	47	1.4	8.09	2.13	76.43
K609-2	経皮的頸動脈ステント留置術	20	3.2	7.15	0	74.6
K178-4	経皮的脳血栓回収術	13	0.08	58.62	15.38	76.54
K1781	脳血管内手術（１箇所）	10	3.4	49.3	10	63.5
K1643	頭蓋内血腫除去術（開頭）（脳内）	-	-	-	-	-

脳神経外科の手術患者数では、1位慢性硬膜下血腫、2位内頚動脈狭窄症、3位脳梗塞、4位脳動脈瘤等、5位脳出血となっています。2～4位の手術は「脳血管内治療」と呼ばれ、頭の皮膚を切ったり、頭蓋骨を割ったりすることなく、血管の中にカテーテルという細い管を通して行う患者様の身体に負担が少ない新しい手術方法です。

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	-	-
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	-	-
180010	敗血症	同一	-	-
180010	敗血症	異なる	-	-
180035	その他の真菌感染症	同一	-	-
180035	その他の真菌感染症	異なる	-	-
180040	手術・処置等の合併症	同一	-	-
180040	手術・処置等の合併症	異なる	-	-

令和２年度 伊丹恒生脳神経外科 病院指標

令和２年度伊丹恒生脳神経外科病院指標