リハビリテーション科
急性期から回復期、さらに退院後の生活支援まで、一貫した質の高いリハビリテーション医療を提供しています。
急性期においては、脳神経外科医とリハビリテーション科医が密接に連携し、全身状態や神経学的所見を慎重に評価しながら、早期離床・早期リハビリテーションを積極的に実施しています。脳卒中や脳神経疾患の患者さんに対し、発症直後から適切なリハビリ介入を行うことで、機能回復の最大化と合併症予防に努めています。
回復期リハビリテーション病棟では、日本リハビリテーション医学会専門医資格を有する医師が中心となり、多職種と連携しながら、患者さん一人ひとりの生活再建を支える包括的なリハビリテーションを行っています。身体機能の改善のみならず、「その人らしい生活」を取り戻すことを大切にしています。
当院の大きな特徴の一つが、退院後も継続して支援を行う「リハビリテーション科外来」です。
脳卒中や脳神経疾患の患者さんでは、退院後にも継続的なリハビリテーション医療による支援を必要とする場合が少なくありません。当院では、退院後もリハビリテーション科医が継続して診療に関わり、身体機能の維持・改善のみならず、社会復帰を見据えた支援を行っています。この「リハビリテーション科外来」は、10年以上にわたり継続しております。
特に力を入れている支援
脳卒中患者さんの自動車運転再開支援
脳卒中後の運転再開には、運動機能だけでなく、高次脳機能、注意機能、情報処理能力などに対する専門的評価が必要であり、医学的観点から慎重な判断が求められます。
当院では、専門的知識と経験に基づき、安全性と社会生活の両立を支援しています。
自動車運転再開支援においては、地域の自動車教習所と連携し、実車評価も実施しています。実際の運転場面を通じて評価を行うことで、より実践的かつ安全性を重視した支援に努めています。(なお、この支援は専門的かつ継続的な医療介入を必要とし、病院側の負担も大きいことから、原則として当院入院患者さんを対象としております。)
脳卒中患者さんの復職支援
患者さん一人ひとりの職種、業務内容、生活背景を十分に考慮しながら、長期的な視点に立った支援を行っています。
必要に応じて外来リハビリテーションを継続し、身体機能のみならず、高次脳機能障害や疲労、集中力低下など、就労に影響を及ぼすさまざまな課題に対して総合的に評価・支援を行います。
患者さんが安心して社会復帰を目指せるよう、勤務先の産業医や企業担当者と連携し、復職時期や業務内容の調整について医学的観点から助言を行うことがあります。さらに、地域の就労支援機関とも協力しながら、患者さんの状態や希望に応じた支援体制を構築し、継続的な社会参加につなげていきます。
臨床研究・学術活動
当院では、単にリハビリテーション医療を提供するだけでなく、臨床研究・学術活動にも積極的に取り組んでおります。
>>詳しくはリハビリテーション部実績をご覧ください
脳卒中、高次脳機能障害、社会復帰支援などをテーマとした多くの学術論文・学会発表を行っており、科学的根拠に基づいたリハビリテーション医療の実践と発展に努めています。
私たちは、急性期から回復期、そして退院後の生活期まで切れ目のない支援を行い、患者さんが地域や社会の中で再びその人らしく生活していけるよう、専門性と科学的根拠に基づいたリハビリテーション医療を提供してまいります。